生後6日で死亡したパンダの赤ちゃん「皮算用は300億円」

7月11日、上野動物園で誕生した赤ちゃんパンダがこの世を去った。生後6日目で、体長15.8センチ、体重125.4グラムだった。同園でのパンダ誕生は24年ぶり、さらに初めての自然交配による出産ということで大きな注目を集めたが、そこには大きな経済効果も期待されていたのだ。

上野動物園広報によれば’10年の総入園者数が約267万人だったのに対し、赤ちゃんパンダの両親・シンシンとリーリーが来園した’11年は約470万人。大人1枚600円の入園料で単純計算すると、前年比プラス12億円の売上となる。そこに赤ちゃんパンダの誕生で、いっそうの集客増が期待された。

経済効果は動物園内にとどまらない。上野地域の商店約1千200店舗が加盟する上野観光連盟の茅野雅弘事務総長はこう語る。

「赤ちゃんパンダがいることで動物園の入園者増加のみならず、そこから飲食店やホテル、交通機関の利用などを含め、上野の街全体でプラス300億円の売り上げが見込まれていました。例年、上野では約2000億円の収入があるのですが、今回の赤ちゃんパンダは生まれる前から話題になったこともあり、15%増、つまり300億円増を見込んでいたのです」

今年は上野にパンダが初来日して40週年。13日から始まった『うえの夏祭り』の開会式では『赤ちゃんパンダ誕生お祝い会』を行う予定で、準備に300万円を費やしていた。そこで無料配布予定だった6万2000枚のお面は単価40円。経済効果どころか開会式だけでも約550万円の”損害”となってしまった。

手のひらにのるほどの小さな体に、これほど人間の期待がのしかかっていたとは……、こちらの目が白黒してしまう。

(週刊FLASH 7月31日号)

 

 

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