あっ!!レスキューのヘリから人が「落ちた!」瞬間

「家の近くでヘリの音がしたので外に出てみると、ヘリが川の水面近くをホバリングしていて。道路にはパトカーや救急車もいて、誰か流された人を探しているようでした。これはなかなか見られない光景だと思い、ビデオで撮ることにしたんですよ」

7月15日午後4時ごろ、神奈川県厚木市の中津川沿いに住むAさんは、おかげでとんでもない光景を撮影することになった。この日、亡くなった山口和彦さん(59)は、同居している女性や知人ら十数人と、中津川の河川敷でバーベキューを楽しんでいた。

同居女性によると、山口さんは流されそうになった友人を助けようと川に飛び込んだという。だが山口さんは泳げなかった。友人は自力で陸に這い上がったが、山口さんは700メートルほど流されていた。現場には神奈川県警航空隊の救助ヘリが急行していた。以下、Aさんが撮影した映像をもとに、救助のようすを再現しよう。

現場上空のヘリが次第に高度を下げロープを下ろす。警察官や消防署員が棒状の浮き輪の中に山口さんの体を入れ、県警航空隊員が山口さんをかかえるようにして吊り上げ始める。問題はここからだ。本来、この浮き輪は山口さんの脇の下に固定されるべきだが、最初から山口さんの両手は”バンザイ”状態。つまり浮き輪は体のどこにも引っかかっていないのだ。

航空隊員は山口さんを抱きかかえ、次に足で挟もうとしたが、それもできないままヘリは上昇。上空で浮き輪からすっぽ抜けた山口さんは、約20メートル上空から落下してしまった。県警の発表によれば、山口さんの死因は溺死。落下のショックか肋骨が数本折れていたほか、右の肺を挫創していたが、救助時点で死亡しており、落下は無関係という見解だった。ところが専門家は疑問を呈する。

「そもそも、なぜ死亡した人間をヘリで上げなきゃいけないのか。輪っか(浮き輪)を使って救助するのは、本人に意識がある場合だけで、自分の脇で輪っかを挟む力がないとだめ。それを隊員が抱きかかえてさらに足で挟んで吊り上げる。専門家でなくても、おかしいことが一目瞭然でしょう。解説する必要もない」(海上保安庁OB)

あえて最初にヘリでの救助を選んだのはなぜなのか。本当は、山口さんは最初の救助の際は生存していたのではないか。落下した山口さんを再救助した際は、陸上を搬送しているのだ。神奈川県警は「司法解剖で、溺死と見られる結果が出ていますが、さらに精査するため現在病理検査をしており、その結果待ちです。再度ヘリで救助しなかったのは、地上で引き上げたほうが早いと判断したためです」と答えたが……?

(週刊FLASH 8月14日号)