李明博 竹島上陸の陰にあった韓国歴代大統領の「悲惨な末路」

「どうして多くの韓国大統領は辞職後に自殺したり、訴追されたり、悲惨な人生を送ることになってしまうのか」と韓国国内事情に詳しい何人かの有識者に問うと、共通して「それは大統領に、ありとあらゆる権力が一極集中していて、そのため『独裁』や『汚職』がはびこるからです」と明快な答えが返ってくる。歴代大統領の中には、次のような悲惨な末路を辿った大統領が多い。

韓国大統領【初代】李承晩(1948〜1960年)亡命。【3代】朴正煕(1963〜1979年)暗殺。【5代】全斗煥(1980〜1988年)死刑判決。【9代】盧武鉉(2003〜2008年)自殺。

現在の韓国大統領は憲法により『5年任期で再選されない直接選挙制』と決められている。任期中は死亡など不測の事態にでもならない限り、辞めることも、辞めさせることもできない。絶対的に保証された地位・身分に加え、あらゆる権力が集中する。そこに『家族、親戚、仲間を大切にする』という韓国独特の儒教的な考え方が相まって、現職中に『辞職後の不遇』へとつながる事態を引き起こしてしまう大統領が後を絶たないのだ。

「辞職後に逮捕されるのは、大統領が替わるとスタッフもすべて入れ替わるため、前政権とのしがらみがなくなるから。『国民が悪いと思っているから裁かれるべき』という世論に検察は動きやすい。でも現大統領には恩赦の権限があり、実刑が下されてもすぐ恩赦が適用され釈放されます」(神戸大学大学院国際協力研究科の木村幹教授)

韓国の相互貯蓄銀行をめぐる贈収賄事件で、実兄の李相得・前国会議員が逮捕される事態になった李明博大統領(70)。政権末期とはいえ、在任中の大統領の実兄が逮捕されるのは韓国政権史上、初めての不祥事だ。それ以前には、大統領側近らも建設事業にからむ贈収賄事件で逮捕されているため、李大統領の”辞職後の運命”に、韓国国内でも注目が集まっている。先月には「竹島上陸」や「天皇は土下座せよ」など強気の言動が目立ったが……。

「彼は支持率が低いまま任期を終えたくなかったのでしょう。最後にひと花咲かせる意味でも、『竹島上陸』や『天皇は土下座せよ』などの言動で国民の注目を集めたかったのだと思います」(木村教授)

(週刊FLASH 9月18日号)


 

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