全国にはおびただしい数の「ワケあり事故物件」が存在し、日々増殖している。スカイツリーが見える部屋から100平米の部屋まで、孤独死、首吊り、練炭自殺などの舞台になった分譲マンションが……。今回、本誌の取材に協力してくれた不動産業のA氏は言う。

「私は都内メインで動いてますが、ここ数年の印象として、とにかく事故物件が急増しているなと。自殺はこれまでも多かったですが、近年特に増えているのは、お年寄りの孤独死。死後1カ月も2カ月も過ぎてから発覚するケースが多く、腐乱臭がひどくてクリーニングしてもなかなか取れない。引き取り手も見つからず、われわれ管理会社の人間が、業者に頼んだり、お坊さんを呼んだり。こうした事例が年々増えているのは間違いありません」

例えば、都営新宿線「大島」駅から徒歩7分、4LDK97.80㎡、築29年の物件。このあたりの相場では4000万円のところが、なんと2780万円になっていた。

2年前、マンション所有者の息子だった高校生が、玄関横の洋室で練炭自殺をはかり死亡。部屋は荒れ果て、残留物も。部屋の内部に練炭のようなゴミを発見。思わず、震え上がった。トイレの水を流すと血のような赤い水が……。リフォームはされておらず、消毒剤のような臭いが鼻にツーンとくる。

「この広さで2780万はたしかに安い。でも、リフォームに最低600万円はかかるでしょうから、そのへんも考慮したほうがいいです」とA氏。おどろどろしい雰囲気が怖い、これぞ事故物件だ。

「事故物件は、金銭面だけ見れば、間違いなく相当お得だと思いますよ。物理的に欠陥があるわけではない。凄惨な殺人事件が起きた物件などでは半額は当たり前。うまくすれば言い値で買うことも可能だったりします」Aは言うけれど、あなたは事故物件に住めますか?

(週刊FLASH1120日号)