ウクライナ戦で敗れるも、史上初のW杯決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げたフットサル日本代表。報道では、三浦知良(45)がチームに加入したことのプラス面ばかりを強調されていたが、実はサッカーとフットサルの違いからくるマイナス面も多々あったようだ。そのためカズとほかの選手との間に微妙な距離が生まれ、決勝トーナメント進出に至るまでには、一触即発の危機もあったというのだ。

「じつは練習、試合を見ていると、カズがよく話をしているのはトレーナーや控えのGKが多く、ほかの選手とはあまり会話がないのが気になっていた。なかでもピヴォ(トップ)の星翔太(26)は、目を合わせようともしなかった」

と語るのは、現地で取材を続けてきたサッカージャーナリスト。彼はさらにこう続ける。

「星は大学からフットサルを始め、本場スペインでのプレー経験もある。経験値があるだけにプライドも高く、点取り屋らしく”オレ様”的な性格でもある。ゆえに、途中加入のカズを認めていなかったのかもしれない。練習で組むこともないし、会話もほとんどない。当初は試合でカズがいいポジションにいても、あえてパスを出さないことがあった。フットサル一筋のプライドがそうさせているのでは。見ているこっちがハラハラするほどだった」

そんななか迎えたW杯2戦目のポルトガル戦。この試合で高橋健介(30)が右目を負傷。検査の結果、右眼窩底骨折とわかり、今大会の出場が絶望となった。この負傷欠場により日本は大きな戦術変更を余儀なくされる。ところが日本は後半、捨て身のパワープレーを仕掛けると、驚異の粘りを見せ4点のビハインドから追いつき、さらに続くリビア戦にも勝利。この2つの快挙が、結果的にカズと選手の溝を埋めるきっかけとなったのだとサッカー専門誌記者は話す。

「ポルトガル戦後半は、反撃に出るためにパワープレーとなったが、ここでカズは『勝利のためなら自分を使わなくてもいい』と、ロドリゴ監督に進言したんです。また、出場機会が少なくても、練習ではつねに先頭に立ち、叱咤激励する。そうした”男気”溢れる対応を見るうちに、星たちもカズを認めるようになった」

(週刊FLASH 1127日号)

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