16日に衆議院が解散したが、維新の会など第三極にとってこの時期の解散は想定外だった。橋下氏も「準備できていないという言い訳が通用する世界ではない」と不意打ち解散に困惑しきり。準備期間の短さは、候補者数とその”玉の質”に如実に現れ、「(衆院過半数の)241人(の擁立)は必ず超えていきたい」(維新の会幹事長・松井一郎大阪府知事)としていたが、かなり大幅に減る雲行きだ。

そして、橋下氏や幹部はもとより立候補予定者が頭を抱えているのが「資金不足」だ。小選挙区の供託金は1300万円。比例重複には600万円が必要となる。維新の会は、基本的にその費用は候補者が負担しなければならないとされている。”金欠”で「公認辞退」の候補者が出てくる可能性も大きい。そこで、「カネも時間も候補者もない」維新の会にとって、「最後のカード」となるのが橋下氏自身の衆院選出馬だ。

橋下氏本人はその可能性を否定しているが、’08年の大阪府知事選に挑む際にも、直前まで「出馬は2万パーセントない」と言い切った”前科”がある。ジャーナリストの田原総一朗氏も、「橋下徹大阪市長が国政に打って出るかどうか。私自身は出る可能性があると思っている。既成政党が今、最も警戒しているのは橋下氏の動向だ」と、あるニュースサイトでコメントしている。

政治評論家の小林吉弥氏も「橋下氏なら選挙準備をしていなくても勝てる。出ないと言って出るインパクトは大きい。『熟慮を重ねた結果、日本の将来のために、この国を変えていきたい』と言えばいい」と語る。また、ある政界関係者は、維新の会内部でこんな仰天プランが持ち上がっていたことを明かした。

「野田首相への刺客として、千葉四区から出馬するという計画でした。これが実現したら、毎日、テレビや新聞はこのニュースで持ち切りになったはず。ほかの候補者にも有利に働きますから、維新の会を取り巻く閉塞感や、伸び悩みを解決するには『俺が出るしかない』という思いに今は傾いている」

(週刊FLASH 124日号)

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