全世界でのアルバムトータルセールス1億2千万枚以上を誇るNEW JERSEY出身のモンスターバンドBON JOVI。昨年6月に発売されたニュー・アルバム『LOST HIGHWAY』を引っさげて、2年ぶり14回目のジャパンツアーのため年明けすぐ、日本へやって来た。(当選者だけが招待されて行われたライブ出演のため、昨年6月にも来日アリ)。
 『LOST HIGHWAY TOUR』と題された今回のワールドツアーは、昨年10月25日からBON JOVIの地元、NEW JERSEYに新設された“プレデンシャル・センター”のこけら落とし公演からスタートしており、現在も、Doughtry(2007/04/09のブログ参照)をサポートアクトに迎えて北米ツアー真っ最中。これまでのBON JOVIサウンドとは一味違った、カントリー色が全面的に押し出されたアルバムとあって、一体どんなパフォーマンスをみせてくれるのか? 東京ドーム公演2日目の1月14日、期待と不安を抱えて東京ドームへとむかった。途中にある山下書店は、この日もしっかりとドームで行われる来日公演アーティストの関連書籍を売っていた。棚はバックナンバーから最新刊までBON JOVI一色だ! 今夜のライブはWOWOWで放送されるということで、会場内にはたくさんのTV機材、大型クレーンなどがところ狭しと設置されていた。負けずとその間を埋め尽くしていたのは2階スタンド席までぎっしり入った観客だ。
0803151 17時15分。場内が暗転するとずっとこの瞬間を心待ちにしていたファンの歓声がドームじゅうに渦巻いた。小豆色の半袖シャツにブラックジーンズをはき、黒いオべーションのアコースティックギターを抱えたボーカルのジョンが登場。続いてギターのリッチー、ドラムのティコ、キーボードのデヴィッドがそれぞれスタンバイ。25年も活動を続けているビッグバンドだけに、持っている曲の数も半端じゃない。ファンを飽きさせないため、ここ最近では公演ごとにセットリストを変えるといった構成となっているようだ。
 いろいろな想像を膨らませ、ついにスタートした1曲目は、アルバムタイトルトラックである『Lost Highway』だ。“Hey!Hey!”とサビの部分でジョンが高く拳を振り上げると、観客もジョンに合わせて“Hey!Hey!”と応戦する。続いて登場したのは、BON JOVIがもっともブレイクするきっかけとなった3rdアルバムから『You Give Love A Bad Name』。2曲目にして、もうこの名曲を持ってきてしまうとは! ♪Shout Throuht The Heart~♪と冒頭部分を聴いただけで、観客のボルテージは一気に引き上げられてしまった。ジョンが観客に向かってマイクを投げかけると、あたり前なほど、みな歌詞を暗記していて大合唱! 続く3曲目は、ビルボ―ド・チャートで1位に輝いた4thアルバム『NEW JERSEY』から『Raise Your Hands』。新旧上手に織り交ぜたセットリストで次から次へとたたみかける。とここで、なんとも懐かしいデヴィッドが刻むキーボドのイントロが・・・! そう1984年に発表したデビュー・アルバム『夜明けのランナウェイ』から『Runaway』だ。大ヒットしたこの曲を、今目の前で歌うジョンの姿をみていたら、当時のことをあれやこれやと思い出し、一瞬時代が80年代にタイムスリップしたような不思議な感覚に陥った。凝ったセットや、大掛かりな演出などは一切なく、「純粋に俺たちの曲を聴いて楽しんでくれ!」といわんばかりに、ひたすら演奏をつづけるメンバーたちが、アメリカンロックバンドの匂いをプンプンさせてステージにいた。
0803152 ジョンの第一声がようやく聴けたのはライブがスタートしてから約1時間後。「また日本に戻ってこられて嬉しいよ!」。今回、なんと日本でもっとも売れた洋楽バンドとしてBEATLESを抜いたこと、また日本のスタジアムでプレイした洋楽バンドとしてROLLING STONESを抜いたことがジョンの口から発表されると、客席からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。ライブも中盤に入り、ニュー・アルバム収録曲から『We Got It Going On』。ティコの叩き出すドラミングが一打一打重厚なサウンドを刻む。『These Days』ではなんとギターのリッチ―がボーカルをとった。前回は来日直前、自宅で転んで腕を怪我してしまい、100%ではなかったリッチ―のコンディションも、今夜は大丈夫。ジョンとはまた違う、少し渋めの低い歌声で観客を魅了した。リッチ―はどんなに周りがピリピリムードであっても、「ハロー! 元気?」と場を和ませるバンドの中のムードメーカーだ。会えば皆リッチ―のことを好きになってしまう、そんな人である。ジョンはここで縁取りの入った白い半袖のシャツに着替えて再び登場。18曲目『Keep The Faith』では、お馴染みとなったジョンのマラカスダンスも飛び出した。今夜もいつもより(!?)多く腰を振っているジョンの姿を観ていたら、自然と体が動き出した(笑)。『Who Says You Can’t Go Home』は、カントリー歌手のジェニファー・ネトルズとデュエットし、第49回グラミー賞ベスト・カントリー・コラボレーション部門で受賞した曲である。ロックバンドがロック部門ではなく、カントリー部門で受賞したことに、「皮肉だけど嬉しいさ!」とジョンはWOWOWのインタビューで答えていた。実は、この曲(オリジナルバージョン)が入ったアルバム『Have A Nice Day』のPRでBON JOVIが来日した際、ジョンに「ボブ・ディランの『Mr. Tambourine Man 』と『Like a Rolling Stone 』のフィーリングを合わせた持った曲に感じた」と話たところ、大変ボブ・ディランのことを敬愛しているジョン(リッチーも)は「そう言ってもらえて嬉しい!」と喜んでくれたのがとても印象的で、個人的にも大好きな曲だ。今夜この曲をコラボレーションしているのは、ジェニファーではなく、3万人の観客だ。“It’s alright!”の掛け合いはいつまでも続いた。
 アンコールに用意された曲は4曲。リッチ―がダブルネックギターを抱えて、カウボーイ・ハットで登場すれば、もうお決まりのあの曲、『Wanted Dead Or Alive』だ。“スーパー・ロック‘84”で初来日して以来、PRなどを含め30回以上も日本の地を踏んでいるBON JOVI御一行。この名バラードをこうして聴くのも一体何回目? だとしたら、ジョンがこの曲を世界中で歌うのもいったいどれくらいの回数になるのだろう? 何回聴いても飽きることのない、名曲だ。ジョンとリッチ―の相性の良さも、この曲を聴く度に確認される。そしてラストは『Captain Crash & The Beauty Queen From Mars』。ジョンが両手を広げて観客を煽ると、3万人全員が右へ左へと両手を振ってジョンに応え、最後はBON JOVIと観客とが一体化して、2時間半のショーは幕を閉じた。
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 今月2日、北米ツアー中の公演地フィラデルフィアで46歳の誕生日を迎えたジョンは、自身がオーナーを務めるアリーナフットボールチーム“PHILADELPHIA SOUL”の本拠地ということもあり、選手、チアガール、地元ファンたちがたくさん駆けつけ、サプライズバースデーパーティーでジョンをお祝いしたそうです。このツアーの最後には、是非また日本へ戻って来てパワフルなジョンの歌声を聴かせてほしいと誰もが思ったにちがいない。

【ATTENTION!!】
1月14日に生中継された「BON JOVI 2008 LOST HIGHWAY」東京ドーム公演の模様が再放送されます!
http://www.wowow.co.jp/music/bonjovi/
「BON JOVI 2008 LOST HIGHWAY」
3月21日(金)深夜3:50~WOWOWにて

【セットリスト】
1.Lost Highway
2.You Give Love A bad Name
3.Raise Your Hands
4.Runaway
5.The Radio Saved My Life Tonight
6.Story Of My Life
7.In These Arms
8.I’d Die For You
9.(You Mant To)Make A Memory
10.Whole Lot Of Leavin’
11.Born To Be My Baby
12.Any Other Day
13.We Got It Going On
14.It’s My Life
15.Bad Medicine
16.These Days
17.Someday I’ll Be Saturday Night
18.Keep The Faith
19.I’ll Sleep When I’m Dead
20.Who Says You Can’t Go Home
21,Livin’ On A Prayer
ENCORE
22.Have A Nice Day
23.Wanted Dead Or Alive
24.I Love This Town
25.Captain Crash & The Beauty Qeen From Mars