寝ながら腰痛改善する「バスタオル枕」のススメ

投稿日:2022/11/30 11:00 更新日:2022/11/30 11:00
寝ながら腰痛改善する「バスタオル枕」のススメ

1日のおよそ3分の1は眠って過ごす私たち。この時間を使って体のゆがみを取り、痛みや疲れを回復させるスゴい方法がある。それが、「タオル枕で寝るだけ整体」だ。

 

一晩、あおむけで寝るだけで、腰痛、肩こり、ひざ痛、頭痛、坐骨神経痛、冷え性……などが改善されるという。このタオル枕を考案したのは天竺整骨院(兵庫県神戸市)院長の田中宏さん。これまでにプロスポーツ選手など延べ7万人の悩みを解決し、多くの支持を集めている人気の整体師だ。

 

「もともと、当院に治療に通っている方に対して、家でも手軽にできる整体ということで考案したものです。さまざまな治療を研究・分析し、寝るときの姿勢に着目しました。寝る姿勢が悪いと体がゆがみ、あちこちに不快な症状を招くことになります。けれど、タオル枕を使った『寝るだけ整体』ならば、無理なく体の不調が改善されるのです。早い人だと1週間くらいで痛みから解放されたという人もいます」(田中さん・以下同)

 

この整体は、家にあるバスタオルを折って丸めて、その上に首をのせ、あおむけに寝るだけ。誰もが実践できる健康法なのだ。

 

「現代人は、パソコンやスマホをよく使い、車の運転をし、料理などの家事をこなし、本や新聞を読むという行為に時間を費やしています。そのせいで、気がつかないうちに首を前に突き出していたり、頭が下がり気味になることも。これが首に負担をかけ、背骨のスタート位置である頸椎をゆがませているのです。本来、首は横から見るとゆるやかな曲線を描いています。それが悪い姿勢などでクッション機能を失うと、頭の重さを首と肩の筋肉だけで支えることになるため、首こりや肩こりを招くだけでなく、骨にも負担がかかり、頸椎症に進むケースも。このような曲線を失った首を、ストレートネックと呼びます」

 

■首の曲線は体のバランスを守るための大切な仕組み

 

曲線が失われて体のゆがみが本格化すると、肩こりのほか、筋肉のこりによる頭痛、頸動脈の圧迫による血流不足からの目や脳の働きの鈍化、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどが生じる。

 

また、首や背中だけでなく腰やひざにも負担がかかり、痛みを伴うことも。そのうえ、自律神経の働きが乱れて不眠症になり、血圧などに影響することもあるという。

 

「首周辺の痛みや不快感は、全身の痛みにつながります。たとえば、腰椎の曲線がゆがみ、全身の体重が腰にかかると、こりや痛みが出たり、骨盤のゆがみから股関節に負担がかかって痛みを招きます。また、そのゆがみから坐骨神経痛へと悪化すると脚の痛みに。さらに、骨盤のゆがみのバランスを取ろうとするせいでひざに負担がかかり、ひざ痛やO脚も招いてしまうのです」

 

つまり、すぐにでも体のゆがみを整えることが必要。そこで考案されたのが前述の、誰にでもできて無理のない、「タオル枕で寝るだけ整体」なのだ。

 

「この枕が重要なのは、寝ている間、首の曲線を支えることで首の負担を取り除き、本来の曲線を回復させる働きが期待できる点です。ただ、あおむけがいいとはいえ、睡眠中に動いてはいけないというわけではありません。体が寝返りを打つのは自らゆがみを正して体の弱っている部分を修復するためです。寝返りで体をひねることで、背骨のストレッチになります。十分背骨を緩めたら自然にあおむけ寝に戻るものです」

 

なお、横向き寝などの習慣がある人は、就寝時5~10分だけでもあおむけ寝にし、慣れていくとよいとのこと。

 

この枕でゆがみが改善されれば、傷んだ細胞や血管、自律神経も修復されて自然治癒力が高まるといわれる。1日6時間以上、この枕で寝れば、その間ずっと整体を受けているようなものなのだ。

 

 


 

■「寝るだけタオル枕」の作り方

 

120×60センチ程度で、少し厚みのあるバスタオルを用意。

 

〈1〉半分の長さに折りたたむ。薄い場合は2枚重ねて折りたたむ。
〈2〉折り目の側からクルクルと丸め、太めの棒状にする。
〈3〉これでできあがり。タオルの端が下になるように置くこと。ほどけそうならヘアゴムなどで留める。

 

■「タオル枕で寝るだけ整体」のやり方と寝方チェックポイント

 

【「寝るだけタオル枕」を使う】

寝るだけタオル枕を使うと、首のゆがみが改善し、それが背中、腰と全身の骨格にも影響し、全身が整う。これにより、寝るだけで整体の効果が加速する!

 

【姿勢はあおむけで寝る!】

途中で寝返りを打ってもOK。むしろ適度に寝返りを打つことで血流を促進する。その場合、左右バランスよく寝返りを打てればベスト。あお向け寝をすることによって体は自分で整体を行うので、あお向け寝に慣れていない人も、眠りに落ちる前の5~10分はこの姿勢をキープして。

 

【部屋の照明は暗くする】

より深い睡眠で脳や体全体を癒すため、照明は暗くするのがベター。真っ暗が苦手な人は弱い光をつけておいてもよい。

 

【布団はできれば硬いものを】

硬め&薄めの布団がおすすめ。寝返りが打ちやすくなり、背骨に本来の正しい姿勢を覚えさせることができる。ただし、痛くて眠れないようなら、自分に合う硬さのものを選んで。

 

【チェックポイント】

〈1〉天井がまっすぐに見られているか?
〈2〉のどに圧迫感がなく、呼吸しやすいか?
〈3〉首が浮いていないか?
〈4〉肩、肩甲骨が床に(寝具)についているか?

 

ツラい腰痛やひざ痛も改善するというこの健康法、ラク~にできるのも魅力。さあ今日からさっそく始めてみよう!

 

※睡眠時無呼吸症候群の人は医師に相談を。

 

【PROFILE】

田中宏

柔道整復師。病院、整骨院、整体院を経て2009年、天竺整骨院を開院。「寝るだけ整体(寝るだけタオル枕)」を考案。著書に「腰痛・肩こり・頭痛を解消 寝るだけ整体」(アスコム刊)ほか

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