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(写真・神奈川新聞社)

2020年東京五輪で英国代表チームの事前キャンプ地に決まった横浜市と川崎市、慶応大が8日、東京都内で英国オリンピック委員会(BOA)や日本オリンピック委員会(JOC)と覚書を締結した。今夏のリオデジャネイロ五輪後に各競技団体の視察を受け、対象競技や時期などを決める。

 

事前キャンプでは横浜市の横浜国際プール、川崎市の等々力陸上競技場、慶応大日吉キャンパスのグラウンドや体育館などが使われる。受け入れる選手団は約400~500人規模。

 

BOAのセバスチャン・コー委員長は、横浜や川崎の選定理由について、「世界クラスの環境が整っており、英国選手には最高の場所」と絶賛した。

 

横浜市の林文子市長は、サッカーの02年ワールドカップ(W杯)をはじめとした国際的なスポーツ競技大会の開催実績を挙げ、「(アスリートを)全力でサポートする」と表明。宿泊先についても「市内は豊富。競技に集中できる環境を提供できる」とPRした。

 

また締結式後には、東京五輪の追加種目として国際オリンピック委員会(IOC)に提案されている野球を市内で開催したいとの希望を表明。「横浜スタジアムがあるし、野球が盛んな都市。お選びいただけるか分からないが、チャンスがあれば」と話した。

 

川崎市の福田紀彦市長は「事前キャンプには、世界の中で一番、英国チームに来てもらいたかった」とし、「トップアスリートが最大限の力を発揮できるよう、横浜市と連携しておもてなしする」と述べた。

 

慶応大の清家篤塾長は「大変名誉なこと。学生にとって身近に英国選手を見られることは良い影響につながる」と話した。

 

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