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(写真・神奈川新聞社)

大切な写真を水や熱に強く保存性に優れたフォトプレートに加工するサービスを、川崎市麻生区のメディア運営会社「面影屋」が企画し、2月中旬からサービス提供を開始した。万一の災害にも耐え得るプリントサービスを目指し、都内の印刷会社と協業。子育て世代をターゲットに、写真の“防災”と新たな飾り方の両面からアピールしていく。

フォトプレート「エバーフォト」を考案したのは、子育て世代向けプリントグッズ紹介サイト「コドモノ!」などを運営する面影屋の代表取締役、湯浅夏奈さん(41)。東日本大震災の津波や、関東・東北豪雨などの水害で数多くの写真が汚れたり傷ついたりした中「プリント業界から解決策を提示できれば」と一念発起。取引先で特殊な印刷機器を備える印刷会社「イメージ・マジック」(東京都板橋区)と昨年8月から準備を進めていた。

湯浅さんは被災経験こそないが、2人の幼い子どもの成長を記録したデジタルカメラやスマートフォンの画像のバックアップ作業に失敗するなど、苦い思い出が少なくない。思いの詰まった高品質画像を手元で確実に残す方法にこだわり抜き、特殊なアルミ板を使用する方法にたどり着いた。厚さ1ミリの特殊な耐久加工を施したアルミプレートを利用し、転写紙を熱で圧着させることで画像を長持ちさせることができる方式で写真をプリント。圧着側の表面に白いアルミ板を使用するため、元の写真の色合いが保たれる。

汚れや傷に強く、水洗いや市販のガラス用クリーナーで容易に手入れできる。「レモンジュースやコーヒー、ケチャップの汚れも一拭きできれいになります」と湯浅さん。色あせしにくいのも特徴。条件にもよるが窓越しに日光の差す部屋で飾る場合、50~60年程度色あせしにくく、通常の銀塩プリント写真と比較して2~4倍の耐光性があるという。

フォトブック作りや写真やシールなどを台紙に貼って飾り付ける「スクラップブッキング」などが若い母親たちの間で広がりを見せる中、湯浅さんは「フォトプレートに装飾を施すワークショップの展開なども視野に入れている。写真の新たな楽しみ方を提案できれば」と話す。

1枚約20センチ四方、2970円(送料別)。同社ウェブサイト「コドモノ!」またはiPhone(アイフォーン)対応アプリで注文できる。発注から3営業日前後で発送。問い合わせは、面影屋のメール(info@natuna.jp)へ。