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(写真・神奈川新聞社)

春らんまん、歴史の舞台に願い携え-。鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)で30日、再整備していた国指定史跡「段葛(だんかづら)」の完成を祝う「通り初め」が行われた。歌舞伎役者の中村吉右衛門さんら関係者約200人が、ソメイヨシノが彩る真新しい参道を練り歩いた。

通り初めに先立ち、二ノ鳥居前で竣功(しゅんこう)式が行われた。神職が完成報告の祝詞を上げ、段葛を清めた後、一行は列を成して舞殿までゆっくりと進んだ。集まった見物客から拍手が湧き起こり、その後一般通行が解禁された。

境内の舞殿では中村さんが祝いの舞を奉納。数千人が見守り、厳粛な雰囲気に包まれた。吉田茂穂宮司は「歩きやすく広く感じた。ソメイヨシノも花を添えてくれ、歴史を感じながら踏みしめてほしい」と笑顔をみせた。

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