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(写真・神奈川新聞社)

横須賀市は5月から、国史跡指定を目指す旧陸軍の要塞(ようさい)「走水低砲台跡」(同市走水)をツアー参加者限定で公開する。市民向けと観光客対象の2コースを用意し、猿島や観音崎などと並ぶ東京湾の軍事遺産として広く発信していきたい考えだ。

砲台跡は、東京湾が最も狭まる走水地区の丘の一角にある。市によると、幕末の1843年に台場が築かれ、86年に旧陸軍が砲台を整備。1934年に実戦での使用を終え、横須賀重砲兵学校の演習用砲台として終戦まで使われていた。

丘の上には、27センチカノン砲を据え付けていた直径13メートルの砲座が4カ所あり、山腹にはれんが造りの弾薬庫が2棟と兵舎が1棟ある。80年に市が取得後、長く立ち入り禁止としてきたが、昨秋から約5100万円をかけて園路などを整備。市教委も国史跡の追加指定に向けて文化庁と調整を進める方針だ。

初の市民向けツアーは5月28日に実施する。猿島公園専門ガイド協会が案内し、路線バスと観光船を乗り継いで砲台跡と東京湾の無人島・猿島をめぐるコースだ。定員50人の予定で、募集要項などの詳細は「広報よこすか」5月号で発表される。また、観光バス業者の「はとバス」(東京都大田区)も東京駅発着で同砲台跡を含む横須賀の軍事遺産ツアーを企画する。

市は今後の市民公開について、「定期的にツアーを行いながら、ガイド協会がグループ単位の見学希望者を受け入れる体制づくりも進めたい」としている。ツアーなどの問い合わせは、市公園管理課 電話046(822)9561。

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