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(写真・神奈川新聞社)

16日午後5時10分ごろ、横須賀市米が浜通2丁目の老舗料亭「小松」の建物から火が出ていると、通行人の男性が119番通報した。市消防局によると、消防車23台が消火活動に当たったが、木造2階建て約1320平方メートルをほぼ全焼したもよう。

「小松」は旧海軍横須賀鎮守府が設けられた翌年の1885(明治18)年に創業。旧海軍や海上自衛隊の幹部、地元政財界関係者らに愛され「海軍料亭」とも呼ばれていた。

横須賀署が出火原因を調べている。同署などによると、料亭は定休日で、出火当時は無人だった。隣接するマンションの70代女性が煙を吸い込み、病院に運ばれた。

小松には日露戦争の連合艦隊司令長官の東郷平八郎をはじめ山本五十六、米内光政、井上成美ら歴代の海軍幹部が足跡を残した。山本の書など多数の墨跡、遺品を保管、展示していた。

現場周辺では近隣住民ら約50人が心配そうに消火活動を見守った。市内の男性(60)は「横須賀の歴史がまた一つなくなった。中に古い書が残っていたし、ショックです」と落胆していた。火災の影響で、隣接する国道16号は同日夜まで約4時間にわたり、上下線とも通行止めとなった。

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