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(写真・神奈川新聞社)

川崎市立中学1年の男子生徒殺害事件で、傷害致死罪に問われた元職人の少年(19)の判決が3日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で言い渡される。起訴された少年3人のうち、2人はすでに不定期刑が確定しており、最後の一審判決となる。無罪を主張する被告に対し、別の2人は法廷で被告の暴行を目撃したと説明。関係者間で食い違う証言内容を、裁判員らがどう判断するかが焦点だ。

被告は4日間にわたる公判で、現場に居合わせたことは認めたものの「起訴状に書かれているようなことはしていません」と無罪を主張。検察側と弁護側は▽被告がカッターナイフを主犯格の少年(19)に手渡したか▽被告が亡くなった男子生徒=当時(13)=をカッターで切り付けたか▽被告が男子生徒の顔面をコンクリート斜面に打ち付けたか-を巡って、主張を対立させた。

被告の暴行を客観的に裏付ける直接の証拠はなく、公判では共犯とされる主犯格と無職少年(18)の証人尋問を実施。2人の証言や、状況証拠に対する評価が焦点となった。

主犯格は争点となった各行為をいずれも目撃したとし、現場を一時離れた無職少年は被告が男子生徒の顔面を打ち付けた暴行のみ見た、という。これらの証言内容はほかの状況証拠とも合致するとし、検察側は懲役6年以上10年以下の不定期刑を求めた。

一方で弁護側は、主犯格が説明した自身による暴行の内容と、現場に残された証拠が「矛盾する」とし、「主犯格の証言は信用性が低い」と主張。被告も、主犯格の証言について「うそをつかないでほしい」と訴えた。

主犯格、無職少年はすでに横浜地裁で不定期刑が言い渡され、確定している。2人の裁判も近藤裁判長が担当し、それぞれの判決では「被告も共謀した」と認定された。ただ、今回は別の裁判として異なる証拠で判断されるため、先の2人の判決と結論が同じにならないこともある。