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(写真・神奈川新聞社)

若い世代に人気の文房具・マスキングテープを新発想で作った商品「KITTA(キッタ)」が15日から、全国の文房具店などで発売された。手掛けたのは、高木学園女子高校(横浜市港北区)の生徒らと文具・事務用品メーカーのキングジム(東京都)。通常、ロール状の本体から毎回使う分だけ切るが、同商品は最初から短冊状にカットされており、使いやすさがアップしている。

同商品は、水玉やチェック、動物キャラクターなどのデザインが温かみある色合いや手書き風で表現された短冊状のマスキングテープ。4種類で1セットになっており、セットは12種類。税別で1冊320円。ケースはコンパクトで、そのままスマートに持ち運べるのが特徴だ。

「身近な文房具だけれど不便なところが解消されずに残っていた」。従来のマスキングテープについてそう話すのは、同校3年の生徒(17)。同校とキングジムの幹部が交流していた縁でスタートした今回の共同開発に参加した19人のうちの1人だ。

マスキングテープは、教科書のページの目印にしたり、手帳に貼り付け予定を目立たせたりと「学校生活の必需品の一つ」という。しかし、ロール状のためかさばり複数の種類を持ち運びにくく、側面の粘着部分が汚れがちと、不満が多かった。

そこで、生徒らは魅力的なマスキングテープの開発を目標に、1年ほど前から検討を重ねた。たどり着いたのは、テープをあらかじめ短冊状にカットするアイデア。3年の生徒(17)は「付箋のようにコンパクトに持ち運べ、すぐに使える点でも便利」と説明。求めやすい価格で少量多品種の柄を提供できる点でも“短冊化”は有効だったという。

商品価値をさらに高めるため柄のデザインにも腐心した。「個性が際立つもの、他にはないデザイン案を出すことを大切にした」と3年の別の生徒(17)。キングジム社員が来校する月1回の会議に加え、昨年の夏休みも学校に何度も足を運び、案をまとめた。さらに柄の候補は昨秋の学園祭で投票を受け付け、人気を探った。案は最終的にキングジムに託され、今春までに全48種のテープ柄が決まった。

発売を迎えた労作の出来栄えに生徒たちは「みんなで作り上げた商品。どれもかわいく思える。(1冊からでも)いろんな柄を楽しんでもらえる」「文房具なので日常の中で使ってもらって生きる。使った人に楽しい気持ちになったりしてもらえればうれしい」などと話した。

キングジム担当者は「テープを持ち運びたいニーズやデザインのはやりなど教えられることも多かった」と説明。発売前から好評で追加生産が決まっているという。問い合わせは同社・電話(0120)798-107。

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