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(写真・神奈川新聞社)

道志川の自然に親しみ、きれいな川を守っていこうと、相模原市緑区青野原の道志川で3日、「第21回中道志川あゆまつり」が開かれた。道志川の環境保全活動に取り組む「中道志川トラスト協会」や地元自治会などでつくる実行委員会の主催。

江戸時代、道志川のアユは将軍に献上され「御用鮎(あゆ)」と呼ばれたことで知られるが、下流部にダムができたことからアユの自然遡上(そじょう)ができなくなった。同協会は、昔のような道志川に少しでも近づけるため、稚アユの放流や川の美化活動などを行っている。

この日は、地元の市立青野原小学校の児童や近くのキャンプ場を訪れた子どもたち計約100人がアユの稚魚約1,500匹を放流。また、アユ釣り大会や川の生き物観察会などが開かれ、豊かな自然を満喫していた様子だった。

長年、同協会の会長を務めた山口政明さん(79)は「ダム建設でなくなってしまった環境を少しでも元に戻し、子どもたちに伝えていきたい」と話した。

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