(写真・神奈川新聞社)
日本人7人が犠牲になったバングラデシュ飲食店襲撃テロで、重傷を負って東京都内の病院に入院している渡辺玉興さん(46)が、逃走して身を隠し、犯人グループに発見されながらも再び逃げて一命を取り留めていたことが13日、分かった。
渡辺さんは他の日本人と食事中に襲われ、敷地内のレストランの別棟などにバングラデシュ人とともに身を潜めた。その後犯人グループに発見されて追い掛けられたが、再び逃げて助かったという。銃であごを撃たれたほか、刃物でも切り付けられていた。
神奈川県警などの合同捜査本部によると、渡辺さんは5日に帰国し、都内の病院に入院している。短時間の会話は可能で、同日から付き添っている捜査員らに対し、自ら断片的に当時の状況を語っているという。
合同捜査本部は、渡辺さんの体調の回復を待って本格的に事情聴取する方針。
事件は1日夜、首都ダッカの商業地区の飲食店で発生。数人の武装グループが人質を取って立てこもり、日本人7人を含む20人が犠牲となった。合同捜査本部は刑法の国外犯規定を適用し、殺人容疑などで調べている。
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