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(写真・神奈川新聞社)

稲田朋美防衛相は23日、就任後初めて海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)と米海軍横須賀基地(同市)を視察、米第7艦隊司令官のジョセフ・アーコイン中将らと会談した。稲田氏は視察後、記者団の取材に対して、中国公船の領海侵入などを背景に「さらに日米同盟を強固なものにする」との認識を示した。

 

米軍との会談については「北朝鮮のミサイルに関しては、日米韓の連携が重要と話し、(中国の)東シナ海、南シナ海の動きに関しては、力ではなく法の支配を貫徹させていく重要性について話した」と説明。

 

米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)から岩国基地(山口県)への空母艦載機移駐については「日米合意に基づいて、2017年ごろまでに完了できるように協議を進め、関係自治体にも説明をしたい」と述べた。

 

海自ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」艦内での訓示で稲田氏は「中国はわが国の周辺海空域で活動を急速に拡大、活発化させ、力を背景とした一方的な現状変更の試みを続けている」と指摘。横須賀について「海自の主力部隊が所在しており、わが国の海上防衛の中心」と重要性を強調した。潜水艦「こくりゅう」や、米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンにも乗艦した。

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