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(写真・神奈川新聞社)

直木賞作家で大和市在住の青山文平さん(67)の手形モニュメントが市役所正門に完成し、12日にお披露目された。除幕式に招かれた青山さんは「できるだけ目立ちたくないのが本心」と気恥ずかしそうだったが、「もっといい書き手になりたい」と感謝した。

 

モニュメントは32センチ四方の青銅製。雄編を生み出す右の利き手が刻まれた。2012年にローザンヌ国際バレエコンクールで1位に選ばれたバレエダンサー菅井円加さん(22)の手形と並んで建てられ、青山さんは「ものすごい才能のダンサー。負けないように頑張る」とあいさつした。

 

青山さんは15年、時代小説「つまをめとらば」(文芸春秋)で直木賞を受賞。3月に市民栄誉賞が贈られた。20歳前後で横浜市から移住し、大和市内の自宅で執筆を続ける。「書き手は常にもっといい作品を書きたいと思うもの」と変わらない意欲を明かした。

 

モニュメントは、ノーベル化学賞を受賞した名誉市民の根岸英一さん(81)、サッカー女子日本代表の川澄奈穂美選手(30)らに次いで7人目となった。

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