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(写真・神奈川新聞社)

 

相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で46人が殺傷された事件は26日、発生から半年を迎えた。多くの人が献花のために施設を訪れ、犠牲者の冥福を祈った。

 

地元住民はピンクやオレンジなど、色とりどりのバラを用意して施設玄関前のスペースに献花。「これまでは白い花ばかり供えていたが、多様な色が共生できる地域にしたい」と願いを込めた。

 

都内の障害者グループホーム職員山崎幸子さん(68)は「亡くなった方々のことはほとんど分からない。それが悔しくて、ここで暮らしていた人の声に少しでも触れたくて毎月来ている」と話した。

 

施設関係者によると、園の内部には亡くなった19人の写真と名前が並ぶ追悼スペースがあり、入所者や職員らが代わる代わる手を合わせ、黙祷(もくとう)した。

 

事件は2016年7月26日未明に発生し、19人が死亡、職員3人を含む27人が負傷した。県警は殺人や殺人未遂容疑などで元職員の容疑者(27)を逮捕。横浜地検は事件当時の精神状態を調べるため、2月20日まで鑑定留置を実施している。

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