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(写真・神奈川新聞社)

 

昨年10月にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典東京工業大栄誉教授(72)の功績をたたえ、大磯町の名誉町民称号の贈呈式が16日、町議会議場で行われた。町民ら約40人が駆け付け、傍聴席から祝った。

 

妻の萬里子さん(69)とともに出席した大隅教授は「大変ありがたく重い称号をいただいた。大磯には8年前に移り住んだ新参者だが『第二のふるさと』と思っている」とあいさつし、名誉町民章などが贈られた。

 

ノーベル賞受賞後は、町内でもサインや撮影を求められる機会が増えたとも明かし「ついのすみかとしてワイフ(萬里子さん)が探してきた町。まだ貢献できている感じがないので、時間がとれたら根付いた活動をしてみたい」との意向を示した。

 

中崎久雄町長は、子どもたちに夢を与え、人と違うことを恐れずに信念を持って進む強い心を示したと評価し、「先生の力を借りながら理科の素晴らしさを子どもたちに伝え、第二、第三の大隅先生が生まれたら」と期待を寄せた。

 

傍聴席から観覧した町内の主婦(66)は「同郷なので受賞がうれしく、一目お会いしたかった。講演会などがあればぜひ参加したい」と話していた。

 

同町の名誉町民は大隅教授で12人目。これまで、吉田茂元首相や文豪・島崎藤村らに授与してきた。

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