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(写真・神奈川新聞社)

 

25、26の両日、60歳以上の選手が出場する「横浜カップ全国ゴールデンシニアバスケットボール交歓大会」(横浜バスケットボール協会主催)が開かれる。北海道から沖縄までの16チームが参加し、選手の最高齢は82歳。かつてと変わらずプレーを楽しみ、全力で頂点を目指す。

 

横浜カップは2012年に始まった。バスケは40~50代でも楽しむ人が多く、大会も開かれているが、60歳を迎えるとプレーの場が激減するという。同協会が40~50代のチームに60歳以上を対象にした大会についてアンケートをしたところ、好意的な回答が多かったことから、開催を決めた。現在では、11年に始まった山形県酒田市の八幡カップゴールデンシニアの部とともに、60歳以上の選手が競う場として、全国の目標になっている。

 

試合は8分間×4ピリオド。高齢の選手が出場しやすいよう、第2ピリオドに限っては得点の多いチームは1点、少ないチームは0点というスコアになる。そのほかのルールは同じだ。

 

「学生時代に競い合ったライバルと、この大会で数十年ぶりに再会した選手もいた」と同協会。技術を競うだけでなく、競技を通じて選手が交流を深める貴重な場にもなっている。また、五輪や旧日本リーグで活躍した往年の名選手と、同じコートで試合ができることも魅力の一つだ。「バスケという競技の中で、輪が広がるのは大きい」という。

 

県内からは、横浜ビー・シーガルズが出場する。60代を中心に、選手は21人。毎月2、3回、横浜市内の小学校やスポーツセンターで練習している。激しいぶつかり合いや言葉の応酬は“現役時代”と変わりない。監督の狩野治さん(69)は、「一度競技から退いて、復活してきた人もいる。地元開催なので優勝が目標だが、まず1勝」と意気込む。

 

大会は、将来的に「60歳以上のバスケ大会の甲子園」のような存在になることを目指している。同協会会長の山下輝明さん(66)は「60歳以上の選手は今後も増えていく。大会を通じて、バスケは生涯スポーツであることをPRしたい」と話している。

 

大会は、25日は保土ケ谷スポーツセンター(同市保土ケ谷区)、26日は横浜文化体育館(同市中区)で行われる。観覧は自由。

 

問い合わせは、横浜バスケ協会のメール(yokohama-basket@kfd.biglobe.ne.jp)。

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