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(読者写真提供/神奈川新聞社)

 

相模原市緑区葉山島に、県内では珍しいナベヅルの幼鳥1羽が昨年末から飛来し、写真愛好家の間で旅立ちの時期に関心が高まっている。冬が終わる3月には北へ飛び立つのが一般的で、市立博物館の秋山幸也学芸員は「えさが豊富で居心地が良いのかもしれない」と長期滞在の理由を推測している。

 

ナベヅルは体長約1メートル。定期的に現地を訪れている秋山学芸員によると、ナベヅルはシベリア・アムール川流域から飛来し、鹿児島県出水市で越冬するのが通例で、「迷い込んだのだろうが、県内で確認されたのは初めて」と話す。関東地方にはツルの定期的な渡来地はないという。

 

相模川の中州で水を浴び、水田でくつろぐ姿が市民の注目の的に。29日も釣りを楽しみながら様子を観察した押田成夫さん(81)=同市緑区寸沢嵐=は「次の目的地は分からないが、ナベヅルファンの夢を乗せて大空を優雅に羽ばたいてもらいたい」と期待する。

 

一時のピークを過ぎたものの、最近でも横浜や川崎からも写真愛好家が訪れ、静かに見守っている。