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(写真・神奈川新聞社)

 

ペンス米副大統領は19日、米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンを訪問した。米兵と海上自衛隊員約2600人を前に演説し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮について「アジア太平洋地域の平和と安全にとって最も危険で差し迫った脅威だ」と強調。核兵器を含むあらゆる攻撃に対し「圧倒的かつ効果的な反撃で打ち負かす」と述べた。トランプ政権の高官が同基地を訪れたのは初めて。

 

ペンス氏は日本に先だって訪問した韓国で南北の軍事境界線がある板門店を視察したことに触れ、北朝鮮の脅威に言及。過去の米政権による「戦略的忍耐」は北朝鮮の核開発や弾道ミサイル発射実験などの挑発行為を止められなかったと指摘し、「戦略的忍耐の時代は終わった」と主張した。その上で、北朝鮮に対して、日韓などの同盟国や中国とも連携して経済・外交の両面から圧力をかけるとする一方、「全ての選択肢はテーブルの上にある」とも説明。軍事的選択肢を排除しない姿勢を改めて示した。

 

海上自衛隊員約100人も同席。ペンス氏は「日米同盟はアジア太平洋地域の平和と繁栄、自由の礎」と表現し、さらなる同盟強化の重要性を訴えた。さらに「全戦力で日本を防衛する」と強調し、冲縄県・尖閣諸島については、米国の対日防衛義務を定めた日米安保条約第5条の適応範囲に含まれると明言。「航行の自由を守る」と強調し、南シナ海で人工島造成を進めて海洋進出を図る中国をけん制した。

 

また、シリアへの巡航ミサイル攻撃や、アフガニスタンでの過激派組織「イスラム国」(IS)を狙った大規模爆風爆弾(MOAB)使用に触れ、「自由の敵は米国の力を試すべきではない」と主張。トランプ政権の外交・安全保障政策の基本方針である「力による平和」を前面に出し、「米国が強ければ、世界は安全になる」と訴えた。

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