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(写真・神奈川新聞社)

 

東京電力福島第1原発事故で横浜市に自主避難した男子生徒(13)がいじめを受けた問題で、市教育委員会は9日、3月に公開した第三者委員会報告書の黒塗り部分のうち、生徒が同級生らに金銭を要求された文言を公表した。生徒側の代理人弁護士が4月、公表を求める申し入れ書を提出していた。

 

公表したのは「『だれが出す?』『賠償金もらっているだろ?』とか『次のお金もよろしくな。』などと言われ」の部分。市教委は「関係生徒の発言として被害生徒が述べている部分なので、両方の人格に関わる情報」と判断して黒塗りにしていた。

 

市教委は公表に転じた理由として(1)新聞報道等で既に公知となっている(2)生徒側からの公表要望(3)3月に文部科学省が作成した「いじめ重大事態の調査に関するガイドライン」で、生徒側の意向等を総合的に勘案して特段の支障がなければ公表としている-の3点を列挙。「子どもの成長過程を考え、一番慎重な判断として黒塗りにしたが、今後は市としてのガイドライン作成に合わせて公表のあり方を検討する」とした。

 

生徒の保護者は「やっと、という思いしかない。黒塗りにする意味が分からなかった」とコメント。弁護士は「ようやく公開されたことに安堵(あんど)のような気持ちと、こんなに時間がかかるのか、全国には苦しんでいる子がいるのではないか、という気持ちがないまぜになっている」と心境を明かした。

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