image

(写真・神奈川新聞社)

 

広島原爆で犠牲になった少女が作った折り鶴が15日、茅ケ崎市に寄贈された。同市役所で開催された式典に出席した遺族は「平和を希求する折り鶴を役立て、茅ケ崎市から平和を発信してほしい」と思いを語った。

 

少女は、広島平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さん。2歳の時に広島市に投下された原爆で被爆し、白血病を患って12歳で他界した。

 

闘病中、禎子さんが折った鶴を国内外の各地に贈ってきた禎子さんの兄雅弘さん(76)は「禎子がいろいろなことを教えてくれた」と話す。

 

2013年には、原爆投下を命じた当時の米大統領ハリー・トルーマンの孫、クリフトン・トルーマン・ダニエル氏を広島に招いた。「過去の遺恨を超えて、どうしたらお互い平和を希求できるかを話し合った。そして今、ダニエルさんは核兵器廃絶に向けて活動している」と変化を口にする。

 

折り鶴は今月、原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の飛行訓練施設だった米空軍基地跡地に隣接する博物館にも贈られた。

 

式典後には禎子さんの物語の朗読劇も行われ、雅弘さんは「禎子は思いやり、気配りの子だった。小さな思いやりが小さな平和、やがて大きな世界平和につながっていく」と参加者に語り掛けた。

 

寄贈された折り鶴は、茅ケ崎市役所本庁舎の市民ふれあいプラザで展示される。