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(写真・神奈川新聞社)

 

横浜市内の百貨店で、来年のおせち商戦が始まった。作らずに購入する人が増え、需要は年々拡大。なかでも近年、人気が高まっているのが1、2人前の「一段おせち」だ。高齢世帯や単身世帯が食べきれるサイズを選んだり、おせちになじみの薄い世代が洋風や中華などの商品を求めたりと、多様化する食のニーズに対応するためだ。各店はバリエーションを増やし、需要に応える。

 

横浜高島屋(西区)では、販売する900種類のうち、3分の1が一段おせち。ここ数年、少人数向け商品の売上高は2桁増を続ける好調ぶりで、買い求めやすい1万円台の商品を中心に、昨年から50種類増やした。

 

担当者は「高い品質で、量は少なくても十分だという声が多い」という。昨年は二段だった地元横浜・山手の中国料理店「エリア耀」は、人気の味を凝縮した「『エリア耀』中華一段」(1万6,200円)を発売。相鉄グループ創立100周年を記念して販売する、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」のおせちも。購入単価は下がっている分、購入者数が増えており、ここ5年間で高島屋全店の売上高は15%伸長。今年は3%増、通販では13.5%増を目指す。

 

そごう横浜店(西区)では、予約開始初日だった3日の売上高が、前年比1・5倍を記録するなど、好スタートを切った。同店では6年前から個食おせちを提案し始めた。昨年、販売個数で2番目に多かったのが京都の和洋名店が協力して開発した「『三千院の里・マノワール』個食おせちとオードブル」(1万6,200円)。担当者は「人気商品にプラスして31日の夜からもつまめるオードブルが付いた使い勝手のいいセット」と話し、人気の継続に期待する。

 

一方で、同店は「ハレの日のプチぜいたく志向」も続いているとみて、価格が高めの京都料亭の味も拡充した。売上高は前年比2%増を狙う。

 

京急百貨店(港南区)は、26日から店頭で予約の受け付けを始める。家族をテーマに、新開発の4種類を含む6種類のオリジナル商品を用意した。

 

和洋中を組み合わせた「三世代家族団らんおせち」(2万9,700円)が昨年は人気を集めたが、今年は肉団子やビーフパイ、ベーコンチーズドッグなど肉料理を中心に盛り込んだ「お子さま大好きおせち」(1万800円)が登場。「何かにプラス1段という使い方」を見込んだ。このほか、和と洋をセットにした「夫婦で楽しむおせち」(1万9,440円)など、家族の人数に合わせた商品を販売する。売上高は前期比3%増を目標に掲げる同店は「家族みんなが笑顔になれるバリエーション豊かなおせちを提案する」としている。

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