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(写真・神奈川新聞社)

 

横浜駅東口にある高島・平沼・戸部エリアで、「urayoko net(裏横ネット)」と題したグルメスタンプラリーが開催されている。裏横浜、通称「裏横」の名で、地域活性化を図るプロジェクト。5回目となる今年は、30の飲食店が参加している。関係者は「年々、認知度は向上している」とした上で「今後も街の発展の一翼を担いたい」と意気込んでいる。

 

プロジェクトは、ブランディングデザイン事業やクリエイター専用のシェアオフィス事業を展開するセルディビジョンが、横浜市西区高島に事務所を構えたのをきっかけに、2011年から始めた。居酒屋やチェーン店が連なり、若者らでにぎわう横浜駅西口に対し、東口を個人経営の飲食店が集まる大人の街として盛り上げるのが狙いだ。

 

裏横という言葉は、高島エリアのレストランバーのオーナーが雑誌の取材で口にしたのがきっかけ。裏原宿などのように「穴場」「隠れ家」といった意味合いが込められている。初回は16店舗だったが、今年はイタリアンレストラン、韓国料理、そば店、沖縄居酒屋など個性豊かな30店舗が参加。同社や地元飲食店、クリエイターなどで構成する委員会が主催している。

 

参加店舗などで購入したスタンプカード(千円)を提示すると、店舗指定のドリンク1杯が無料に。集めたスタンプの数によって、千円から1万円分の食事券が抽選で進呈される。客層は近隣で働く40~50代のサラリーマンや、30代前後のOLらが目立つという。

 

委員会では地域活性化に向けて定期的に会合を重ねており、「今後は飲食店以外の業種も巻き込んだ企画も手掛けたい」と同社のブランドクリエイター馬場千恵子さん、岡野めぐみさん。11日にはNPO法人「美しい港町横濱をつくる会」が実施する桜木町駅から横浜駅にかけての清掃活動に参加予定。2人は「活動の幅をさらに広げていきたい」と話している。

 

スタンプラリーは30日まで。問い合わせは同社・電話045(548)6861。

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