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(写真提供:岡田美術館/神奈川新聞社)

 

夜の箱根も満喫してもらおうと、町内の美術館や植物園などが開館時間の延長やライトアップといった仕掛けを講じている。以前から夜間の催しの充実を求める声があったといい、関係者は「夜も楽しめるようになり、観光客の増加につながれば」と期待している。

 

「ナイトミュージアム」と題して、11月の毎週土曜と祝日に開館時間を2時間延長しているのが岡田美術館(箱根町小涌谷)だ。

 

風神・雷神の大壁画(縦12メートル、横30メートル)をライトアップし、昼間とは違った雰囲気が楽しめる。夕方来館してもゆっくりと見られるようにと、山々が紅葉に染まる秋のかき入れ時に合わせて企画した。

 

来館者数が落ち込む冬季に客を呼び込もうと、彫刻の森美術館(同町二ノ平)も「ナイトミュージアム」を12月1日から来年1月8日まで開催する。施設の一部の営業を1時間延長し、屋外広場の11エリアで彫刻作品をライトアップする。

 

両施設とも今回初の催しだが、町観光課によると、ここ数年夜間に特化したイベントが目立ってきているという。同課は「リピーターや夜遅くまで行動する外国人旅行客を意識したものでは」と分析する。

 

一方で既に企画の継続を決めたり、効果を実感したりしている施設もある。

 

箱根園(同町元箱根)では、箱根駒ケ岳ロープウェーの夜間特別運行に乗車し、駒ケ岳山頂(標高1,327メートル)で星空と夜景を楽しむツアーを実施中だ。11月30日までだが「引き続き随時開催していきたい」と前向きだ。

 

夜の紅葉を楽しんでもらおうと、箱根湿生花園(同町仙石原)では19日まで開園時間を1時間延長し、遊歩道を約500メートルにわたってライトアップ。初の試みに来園者の評判は上々で、同園は「来年も実施したい」としている。

 

星の王子さまミュージアム(同町仙石原)では5年前から、庭園でクリスマスツリーの展示とプロジェクションマッピングを開催している。昨年は年間を通じて12月24日の来館者が最も多く、ことしはプロジェクションマッピングに人気声優を起用するなど、さらなる充実に力を注ぐ。来年1月8日までの予定だ。

 

同課は「地元事業者や観光客らからは『夜に観光できる場所が少ない』などと声が上がっていた」と言う。各施設のあの手この手に、「集客を伸ばす仕掛けはありがたい」と話している。

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