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(提供・鶴岡八幡宮)

 

2016年3月末で閉館し、鶴岡八幡宮に譲渡された旧県立近代美術館鎌倉館本館について、同宮は24日、「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として19年春オープン予定と発表した。鎌倉の文化や歴史を紹介するほか、企画展や講座の開催、休憩スペースなどを設ける。

 

旧本館棟は近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した故坂倉準三氏が設計し、県重要文化財に指定されている。現在、耐震工事中だが19年始めにはすべての工事を終え、1951年の建設当時の姿に近づける。鉄骨造2階建てで延べ床面積約1500平方メートル。

 

吉田茂穂宮司は「鎌倉の魅力を深く伝え、日本の伝統や精神文化に触れてもらいたい」と、パネルや映像、同宮の収蔵品の展示を通じて禅文化や武士道、鎌倉文士などを広く紹介する有料のガイダンス施設と位置づけた。また年に3〜4回程度の企画展のほか、ミニコンサートや講演会なども開きたいとした。取り壊された学芸員棟跡地には付属棟(延べ床面積約180平方メートル)を新築し、主に休憩スペースとする。

 

2010年3月に強風で倒れた大銀杏(おおいちょう)の幹を展示する構想もある。吉田宮司は「参拝客がゆっくり散策できるような文化活動の拠点にしたい」と話した。

 

耐震工事の様子を報道陣に公開。現行の耐震基準を満たすよう、壁の筋交いを耐震鋼板壁に替えて全体の強度を上げるという。耐震工事の総事業費は約4億700万円で、リニューアル全体にかかる費用は20億円程度を見込んでいる。