image

(写真・神奈川新聞)

 

湯河原町消防本部に31日、妊婦搬送専用の救急車両が配備された。分娩(ぶんべん)施設のない湯河原、真鶴両町から近隣エリアのかかりつけ病院まで、緊急時はもちろん出産前の入院時にも無料で搬送する仕組み。妊婦専用の車両の導入は全国初の試みで、4月1日から運用される。

 

救急車両はワゴン車タイプで、白地にピンクのラインが施されている。高規格救急車より一回り小さく、積み込む資機材も出産向けのものに絞り込んだ。費用は車両が約720万円、資機材が約230万円で、通常の救急車の3分の1程度という。隊員3人と妊婦のほか、付き添い2人まで同乗できる。

 

救急隊員の数は増やさず運用で対応。乗車が想定される隊員30人は今後、搬送中の出産も想定して、研修を受ける。

 

利用できるのは、4月1日以降に出産予定の両町の妊婦で、「里帰り出産」でも可能。1月に利用希望の登録を開始し、同30日現在で、小田原市と静岡県熱海市内の産科医療機関をかかりつけ病院としている妊婦29人が申し込んでいる。

 

冨田幸宏湯河原町長は「電車内で出産したニュースもあった。妊娠・出産への不安を少しでも減らすことで、若い世代の定住にも期待する」と話した。