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写真:神奈川新聞

 

県の准看護師(准看)の養成停止方針を受け、3月末で閉校する小田原看護専門学校(小田原市久野)で7日、最後の卒業式が開かれた。2016年度に准看護学科に入学した53回生が家族や恩師らが見守る中、卒業証書を受け取った。

 

最後の卒業生は20~52歳の男女38人。1890時間の履修課程を修了し、4月からは市内を中心に病院勤務に就いたり、看護師資格の取得を目指して看護専門学校に進学したりして、それぞれの道を歩む。

 

卒業証書を手渡した伊藤進校長は「前向きな気持ちを忘れずに」と激励。設置主体の小田原医師会の渡邊清治会長は「学校が跡形もなくなってしまうのは避けたい」と述べ、医師会の事務局がある「おだわら総合医療福祉会館」内に、校旗などを保存する考えを示した。

 

卒業生を代表して、4人の息子がいる安部美加さん(34)が「家族の支えなしに、学業を全うすることはできなかった」と謝意を示すと、同じ思いが去来した卒業生の多くが目頭を押さえた。

 

同校は1964年4月、「小田原医師会准看護学院」として設立。中学卒業者を対象に、准看護学科と看護学科を設置。准看、看護師をおよそ半世紀にわたって養成してきた。閉校式は11日に、箱根町内のホテルで開かれる。