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(写真 神奈川新聞)

 

横浜市港南区の上大岡駅近くに30日、区内初のクラフトビール醸造所がオープンする。「上大岡ビール」の名を冠し、作りたてのビールなどを提供するバーも併設する。醸造開始は4月の予定。地元産ホップを原料にしたビール作りも視野に入れており、醸造主の麻生達也さん(43)は「上大岡の新たな魅力として発信したい」と意気込む。

 

上大岡駅から歩いて10分ほど、京急線の高架線路沿いの集合住宅1階に醸造所「ロト・ブルワリー」はある。約60平方メートルのスペースに、醸造設備とバーを併設した。

港南区育ちで、同駅周辺に飲食店を複数展開する麻生さん。地元に根差したビール作りを志向したきっかけは、6年ほど前に卸売業者が持ち込んだスコットランド産クラフトビールとの出合いだった。「ホップの苦みを効かせつつ、フルーティーで飲みやすい。新興ブランドでもここまでうまいビールが作れるのか」。大手メーカーにひけを取らないクラフトビールに衝撃を受けた。

 

以来、飲食店経営の傍ら醸造所の設立にまい進。睡眠時間を削って、短大の醸造学科で学ぶなど、酒造りを一から学んだ。努力の末、9日に酒造免許の取得にこぎ着けた。

肝心の醸造設備も2016年冬に本場・ドイツで開催された展示会に出向き、ビール作りの生命線である温度管理や仕込みの精度を高めるために最適と感じたスロベニア製を導入。工程はできる限り自動化し、「クラフトビールにありがちな味のむらをなくし、品質の安定につなげたい」。

 

当面はホップの香りが爽やかで、飲みやすいペールエールを中心に醸造を始める計画。地元産ホップを生かしたビールや、強い苦みが特徴のラガースタイルも順次、売り出す考えだ。

 

店名のロトは、少年時代にとりこになったロールプレーイングゲームに登場する勇者のキャラクターから命名した。クラフトビール界の勇者を目指し、スタートラインに立った麻生さん。「地元の人たちがほっと一息つけるようなビールにしたい」と今後を見据える。ロト・ブルワリーは日曜定休。

電話050(1360)1069。