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(写真・神奈川新聞)

 

アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されるユースオリンピックのブレイキン(ブレークダンス)の最終予選となる第1回世界ユース選手権が20日、川崎市川崎区のカルッツかわさきで開催され、女子の部では県立百合丘高校2年の河合来夢さん(17)が世界の頂点に輝いた。上位9人(各国1人)に与えられる10月のユースオリンピックの出場権も獲得した。一方、男子の部では半井重幸さん(16)が優勝を遂げた。

 

世界各国の男女計86人の若手ダンサーが川崎に集結。地元の声援を一身に浴びた河合さんは危なげなく2次予選まで突破し、決勝トーナメントも順調に勝ち進んだ。昨年12月に台湾で開催されたアジア・オセアニア大陸予選をトップ通過した河合さんは「自分を信じて楽しみたい」と笑顔で決勝の舞台に向かった。

 

すでに体力は限界だったが、重低音に合わせて小刻みにステップし、「エアートラックス」と呼ばれる空中技などで詰め掛けた約2500人を魅了。あえてマスクを着けて練習を重ね、休憩時間も短くして体力を強化した成果を「4-0」の完勝に結び付け、悲願だった女王の座を射止めた。

 

5歳からブレークダンスに親しみ、昨年10月にはプロダンサーらが集うダンスグループ「ザ・フローリアーズ」の一員として、ブレークダンスの「ワールドカップ」と称される世界大会3連覇に貢献。それでも、優勝候補として迎えた今大会は「めちゃくちゃ緊張している。こんなの初めて」と重圧を感じ、前夜はほとんど眠れなかったという。

 

試合を重ねるごとにたくましさと笑顔が増した。プレッシャーをはねのけ、地元の友人や家族の前で優勝トロフィーを受け取った。「勝たないといけないというのが一気に解放されて安心している。自分の地元で優勝できてうれしい」。ダンサーネーム「Ram」は、10月のユースオリンピックでは堂々の金メダル候補として、川崎から世界に羽ばたく。