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(写真・琉球新報社)

米軍属女性死体遺棄事件で、被害者の女性の遺体が発見されてから26日で1週間になる。被害者の女性の父親(56)が25日までに琉球新報の取材に応じ、「基地はいらない。基地があることで県民がいろいろな目に遭っている」と率直な思いを語った。父親は23日、事件後初めて遺体が見つかった現場を訪れて手を合わせ、「お父さんのところに帰るよ。みんなと一緒に付いてきて」などと語り、嗚咽(おえつ)した。

「娘がどんなに痛い、つらい思いをしたのか。考えるとたまらない」。一人娘を思い、声を絞り出した父親。容疑者に対して、「絶対に許せない。同じように痛い、苦しい思いをするべきだ」と厳しい処罰を求めた。

遺体の発見現場で膝を付き、「一緒に帰るよ」と娘に声を掛けた。「娘の魂を拾いに行った。連れて帰ろうと思って」

21日に行われた告別式には800人が参列。発見現場に連日、親族、友人、知人のほかにも多くの県民が訪れ、花束を手向けたり、手を合わせて冥福を祈ったりしている。父親は「皆さんの好意に感謝している。娘が皆さんにかわいがられていたことや、関心を持ってもらっていたとあらためて感じた」と述べた。

米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設については「県民や名護市民が造ってほしくないと願って、反対している」と指摘。告別式に中谷元・防衛相が参列したことについては「複雑な気持ちだった」と言葉少なに語った。その上で「今は悲しくつらい気持ち。静かにそっとしておいてほしい」と話した。

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