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(写真・琉球新報社)

沖縄県那覇市首里赤田町の伝統行事「みるくウンケー」が21日、地域の公民館・赤田クラブを中心に行われた。多くの住民や観光客らが、みるくが地域を練り歩くスネーイと、みるくにささげる奉納芸能を堪能し、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 

スネーイは、午後4時半にクラブを出発。縦笛「ピーラルラー」と小太鼓「クー」などの楽器を演奏する路次楽隊(ろじがくたい)と、ンカジ(ムカデ)旗を持った子どもたち「みるくんぐゎ」と共に、1時間かけて町内約1.1キロを歩いた。みるくが大きなうちわで厄払いすると、人々の顔に笑顔が広がった。

 

毎年見に来ているという糸嶺鶴子さん(88)は「心が幸福になる」とうれしそうに語った。

 

路次楽隊の座波茉南(まなみ)さん(18)と儀武千夏さん(21)は「自分たちにとっては当たり前の行事だが、多くの人が見てくれる。自分の地域が愛されているのが分かりうれしい」と語った。

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