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(写真・琉球新報社)

沖縄の食材を使った料理を味わいながら、競り市場や泡盛酒造所など生産の現場を周遊する「レストランバス」の体験試乗会が24日、那覇市内で実施された。1階にキッチン、2階に乗客25人が食事できる客室を備えた、現在、日本に1台しかないという厨房(ちゅうぼう)付きバス。10月5日から来年2月末まで県内で運行する。沖縄観光の新たな試みとして話題を呼びそうだ。

 

レストランバスは高速バス大手のウィラー・トラベル(大阪)が開発した。今回、内閣府の地方創生加速化交付金を活用した那覇市水産・観光国際競争力強化事業として、角川アップリンク(東京、関谷幸一社長)と地域商社の萌(きざ)す(那覇市、後藤大輔社長)の共同企業体が誘致した。4~7月の新潟、8月の東京に続く国内3カ所目の運行となる。

 

運行は水・金・土曜の週3日、モーニング・ランチ・ディナーの3コースを用意する。1人当たり料金(税込み)は朝が1万2千円、昼が1万4千円、夜が1万3千円。コースはそれぞれ3時間の予定。昼と夜の料理とコースは、かりゆし(那覇市、當山智士社長)が監修する。

 

運行開始に先立ち、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルでテープカットがあり、行政や観光関係者、報道陣にレストランバスがお披露目された。城間幹子那覇市長は「本市の観光ブランドをますます高め、水産業、観光産業の発展につながる。旅行者に新たな感動を提供し、食を通じて地域事業者の雇用創出が期待される」とあいさつした。

 

予約はウィラー・トラベルのホームページ(http://travel.willer.co.jp/restaurantbus/)から行う。

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