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(写真・琉球新報社)

 

【うるま】うるま市立宮森小学校で6日、学習発表会が開かれ、6年生の児童が1959年に旧石川市の宮森小に米軍戦闘機が墜落した事故を再現した劇「宝の子~宮森ジェット機墜落事故」を披露した。集まった保護者からは「熱がこもっていた」「当時を思い出した」など称賛の声が上がった。

 

児童たちは、米軍の「銃剣とブルドーザー」による沖縄の歴史や米軍ジェット機が墜落した際の住民、当時の児童たちの証言などを読み込んだという。劇は4部構成で、ジェット機が墜落し悲鳴や怒号が飛び交う教室、賠償金問題、米軍による現場の取材規制など多角的な視点から当時の状況を描いた。

 

脚本を執筆した嘉陽暁美さん(38)は「平和憲法の下、個人として尊重される時代に生まれることができた喜び、戦争や復帰闘争、米軍基地問題など先人たちの闘いを劇から学び、感じてほしい」と脚本に込めた思いを語った。鑑賞後「自信を持って演じていて、号泣した。皆さんの劇になったと思う」と児童たちの苦労をねぎらった。

 

劇中、兄を事故で亡くした「正太」役を演じた宮里藍さん(11)は「この悲惨な事件を中途半端な演技ではいけないと思い、家でもずっとせりふを練習した」と振り返った。「こういう事故は絶対に起こしてはいけないと思う」と感想を述べた。

 

事故当時20歳前後で、孫の演技を見に来た伊波律子さん(73)は「子どもたちの迫真の演技に、当時を思い出して涙がぽろぽろ出た」と興奮した様子で語った。

 

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