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(写真・琉球新報社)

 

沖縄県内のイベントなどに参加し、女性の力で沖縄の魅力をPRする「オキナワンガールズ」を運営する上原結奈さん(28)=那覇市=が子育て中の母親同士で、沖縄市に会社を設立しようとしている。プログラミングの仕事など、時間や場所を柔軟に選べる働き方を模索する。自身も2人の息子を育児中で、仕事と育児の両立に日々悩む。「働く選択肢を広げ、母親が輝ける場をつくりたい」と意気込んでいる。

 

上原さんの息子は2歳と0歳。長男だけの頃は、子連れで職場に行っても、割と自由に仕事ができた。しかし、3カ月前に次男が誕生してから感覚が変わった。

 

「長男との時間もつくりたいけど、なかなか難しくなった。家族との時間が必要だ」。一時期は仕事を辞めることも考えた。

 

そんな中「同じ母親の悩みを知りたい」と、1月17日に写真共有アプリ「インスタグラム」で意見を募った。すると、すぐに50件ほどのコメントが寄せられた。

 

「保育園へ迎えに行ける時間が遅く、子どもが情緒不安定になってる」「就活したけど15社落ちた」「寝る時間がない」「子どもにイライラしてしまう」―。涙が出るほど、共感するコメントもあった。

 

「今この瞬間に悩んでるからこそ、共感できる。(解決に向けて)自分が動けるなら、やればいい」。それまでも会社設立の構想はあったが、県内外から寄せられる切実なコメントを見て、決意は固まった。

 

事業名は「ワーキングマザープロジェクト(WMP)」。今月12日午後2時から、連携して事業を進める沖縄市中央の創業・起業拠点「スタートアップカフェ・コザ」で母親同士の第1回意見交換会を開き、悩みや必要な職場環境などを共有する。夫や行政、企業関係者なども参加できる。

 

「母親で作り上げる会社」を掲げ、プログラミング業務やカフェの運営、資格取得の支援、キッズスペースの併設などを構想する。上原さんは「行政や企業も巻き込み全国的なモデルを作りたい」と力を込めた。

 

意見交換会の問い合わせはスタートアップカフェコザ(電話)080(3963)3355。

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