「ハーイヤ、ハーイヤ」の掛け声に合わせて精いっぱい大綱を引く参加者ら=4日午後6時すぎ、糸満市の県道256号(撮影:又吉康秀)
【糸満】五穀豊穣(ほうじょう)や大漁、無病息災を願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日の4日、沖縄県糸満市の糸満ロータリーから白銀堂間で行われた。市内外から約3万7千人(主催者発表)が訪れ、北組(ニシカタ)と南組(ヘーカタ)に分かれて大綱を引き合った。「ハーイヤ、ハーイヤ」と制限時間いっぱいの30分間、熱戦を繰り広げたが、2年連続の引き分けとなった。
市民らは午前8時30分ごろから事前に作った小綱をまとめ、全長約180メートル、総重量約10トンの大綱を完成させた。千人余の市民らが参加した道ズネーと旗頭のガーエー合戦の後、午後5時45分ごろ大綱にカヌチ棒が差し込まれた。北組も南組も顔を真っ赤にしながら全力で綱を引き合ったが、引き分けに終わった。通算成績は北組が36勝、南組が29勝、6引き分けとなった。
玉城忠行事委員長代行(61)は「両方に負けたくない気持ちが強く、精いっぱい引き合った結果だ。仲良く幸せを半分に分けた」と話した。
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