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白鳥の湖」をかれんに舞う平均年齢62歳の男性グループ「ジジファイブ」=1日、八重瀬町の志多伯公民館

 

【八重瀬】舞台で「白鳥の湖」を舞う、その名も「ジジファイブ」―。沖縄県八重瀬町志多伯公民館で1日開かれた敬老会で、「三線」「鳩間節」といった伝統芸能が披露される中、バレリーナに扮(ふん)して登場したのは平均年齢62歳、男性5人のグループ「ジジファイブ」だ。時折よろめきながら踊る「白鳥の湖」に会場からは大きな笑い声が上がった。提案者で「ジジファイブ」の一人である神谷良明さん(64)は「笑うと長生きできる。手応えあったね」とガッツポーズを取った。

 

神谷さんは志多伯区の出身。父の明昌さんが生前、敬老会などで滑稽踊りを披露していたことを思い出し、昨年の敬老会から「白鳥の湖」を踊っている。高齢者5人で登場したことから「ジジファイブ」と名付けられた。住民は「衝撃が大きくて、見た人全員覚えているよ」と笑いながら話した。

 

この日の敬老会には65歳以上の高齢者55人が集まった。2度目のステージに、開始前から「そろそろ始まるぞ」と会場からは期待の声が。音楽と同時に幕が開き、ひらひら舞いながら登場した5人のバレリーナに参加者は大喜び。「おばあより美人さぁ」「仲田幸子に並ぶ面白さだねぇ」と声が上がり、5人のかれんな舞に、拍手と指笛が飛び交った。

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