もとぶ牛の台湾輸出で連携する坂口泰司社長(左)とJCCの渕辺俊紀社長(右)、四季捷有限公司の劉志輝CEO=13日、那覇市の首里天楼
もとぶ牧場(本部町、坂口泰司社長)とJCC(糸満市、渕辺俊紀社長)は13日、那覇市牧志の首里(すい)天(てん)楼(ろう)で、ブランド牛「もとぶ牛」の台湾出荷連携式を開いた。台湾ではJCC取引先の四季捷有限公司(台北市、劉志輝CEO)を通じてレストランなどに卸販売する。坂口社長は「農場HACCP(ハサップ)推進農場の認証も得て、安心安全なもとぶ牛を自信を持って届けたい」と意欲を見せた。9月に台湾が16年ぶりに日本産牛肉の輸入を解禁して以降、県内からの出荷は初めて。17日にも最初の枝肉が到着する。
本部町のもとぶ牧場から、輸出基準を満たした鹿児島県の工場で枝肉に加工し、那覇空港から台湾へ空輸する。当初は月2頭ほど輸出し、年間120頭、2億円超の売り上げを見越す。もとぶ牛の輸出先は香港、シンガポールに続いて3地域目となる。
ホテル百名伽藍(ひゃくながらん)や沖縄料理店を県内外に展開する渕辺社長は「もとぶ牛のブランドを台湾で構築する」と話した。
劉CEOは「沖縄と台湾の文化の懸け橋になれることがうれしい」と話した。20日の週に台湾で開かれるフランス料理のイベントでもとぶ牛を紹介し、食べ方の提案と販路拡大を図る。
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