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「お楽しみ会」で子どもたちへのインタビューを収録する平良恵津子さん=20日、南風原町の県立南部医療センター・こども医療センター

 

重い病気や障がいに立ち向かう子どもたちを、ラジオを通して応援したい―。コミュニティーラジオ放送局エフエム那覇(78・0メガヘルツ)で、県立南部医療センター・こども医療センターに入院、通院している子どもたちのための番組が10月に始まり、27日の放送で6回目を迎える。番組アシスタントの平良恵津子さん(50)は「(番組を)聴いた子がニコッとして、その1日がキラキラ輝いてくれたらうれしい」と意気込む。

 

番組「キラキラぷれぱランド」は毎月第2、第4水曜の午前9時半から30分間の放送。番組名は、遊びを通して病気や治療法を分かりやすく教え、不安を和らげて病気に立ち向かう力を引き出す「プレパレーション(準備)」からとった。横浜市のエフエム戸塚で続く同様の番組を参考に構成。病院ボランティアの養成講座を主催するNPO法人こども医療支援わらびの会が提供元として協力している。

 

パーソナリティーは院内の様子や子どもたちのことをよく知る病院ボランティアが交代で務め、アシスタントの平良さんが進行をサポート。病棟や小児外来にあるポストに投函(とうかん)されたメッセージを読み、リクエスト曲を流す。後半のコーナーでは医師や職員など子どもたちが普段接する人たちの仕事を紹介する。

 

パーソナリティーと平良さんによる、優しい語り口や明るい掛け合いも特徴的だ。平良さんは「笑いは笑いを誘う。楽しそうな雰囲気を心掛けている」という。そして締めくくりはいつもお決まりの言葉でエールを送る。「今日もキラキラな1日になりますように」

 

20日にセンターで開かれた「お楽しみ会」では平良さんが直撃インタビューを実行、会の感想やリクエストを収録した。2度メッセージを送ったことがあるというラットバーラ華恋ヴィクトリアさん(10)は「ラジオで読んでもらえると不思議な気持ち」とはにかんだ。この日収録した様子は27日に放送される。過去の放送はhttps://ameblo.jp/radiokirakira/から聴くことができる。(大城周子)

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