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2017年の沖縄県の那覇港へのクルーズ船寄港回数が、前年比16・1%増の224回となり、過去最高を更新した。利用客数も25・2%増の48万4610人で最高となった。18年はさらに17年の30・4%増の292回の寄港が見込まれており、50~60回台で横ばいが続いていた12年(67回)から6年間で4・3倍に増える。

 

9日に開かれた第15回那覇港利用促進協議会で那覇港管理組合が報告した。増加要因については(1)中国や台湾など東アジアでのクルーズ需要の増大(2)那覇クルーズターミナル整備に伴うCIQ(税関、出入国管理、検疫)体制の充実(3)那覇新港9、10号の貨物岸壁での大型クルーズ船受け入れ-を挙げた。

 

クルーズ船の規模で見ると17年の那覇港には、総トン数14万トン以上のクルーズ船が15%、10万トン以上14万トン未満が34%で、合わせて49%。10万トン級以上のクルーズ船の割合は12年の6%から、15%(14年)、30%(15年)、33%(16年)と年々増えており、寄港するクルーズ船の大型化が進んでいる。

 

月別で見ると7月が最も多く35回。次いで8月の28回、6月の26回、4月の22回と続く。曜日別では火曜日が最も多く39回、次いで月曜の26回、水曜・木曜が同数の24回だった。

 

貨物岸壁への寄港には送迎の在り方などについて課題があり、その対応として国際通り無料シャトルバスの運行や待合所の機能改善への取り組みが報告された。さらに那覇港の若狭バースでさらに13万トン級を超える船の係留可能性を検討しているという。

 

確定した16年の外国船寄港回数で見ると、那覇港(183回)は博多(312回)と長崎(190回)に次いで全国3位。県単位で見ると沖縄県は1位だった。

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