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大宜味村白浜で47年ぶりの子宝、比嘉時野ちゃんを抱く(前列左から)父・貢野さんと母・茜さん、(後列左から)知念秀明さん、親川富成区長=17日、白浜公民館

 

約47年ぶりとなる地域の子宝に、沖縄県大宜味村白浜地区と関係者が沸いている。過疎に悩む村の人口は3110人(3月末現在)で、このうち白浜は14人、10世帯と最も少ない。2017年10月、キク栽培を営む比嘉貢野(みつぐ)さん(30)と妻茜さん(40)の次女、時野(もちの)ちゃんが誕生した。区待望の子宝を祝おうと、有志らが実行委員会を立ち上げ、21日夕から「寿 47年ぶりの光」と題した祭りを白浜公民館近くの特設会場で開催し、ライブや打ち上げ花火などを行う。

 

浦添市出身の比嘉さんは辺土名高校に進学した際、白浜の親川富成区長(63)と地域行事を通じて出会った。親川区長の誘いで白浜に泊まったり、得意な三線を豊年祭で披露したりして、これまで区民と親交を温めてきた。卒業後、与那国町の農家で働いていた際、援農隊だった神奈川県出身の茜さんと出会い、12年に結婚した。

 

沖縄本島各地で農業の実績を重ねた後、キク栽培のため13年、大宜味村に移住した。当初は村喜如嘉で長女の通野(みちの)ちゃん(5)、長男・蝶朱(ちょうあ)ちゃん(3)と暮らし、入居できる環境が整った17年9月から白浜で暮らす。

 

祭りのアイデアは、公民館での飲み会から生まれた。白浜に泊まり、同席していた宜野湾市議会議員の知念秀明さんも意気投合、実行委員長として取り組んだ。3月から準備を進め、1カ月で約40の企業、個人から協賛支援を取り付けた。

 

親川区長は「時野ちゃんの誕生は大変うれしいし、泣き声を聞くだけで幸せを感じる。外部の応援も頼もしい。白浜ファンをもっと増やしたい」と喜ぶ。知念さんは「地域で子育てを見守る白浜の良さが広まってほしい」と語った。

 

比嘉さんは「ここまで話が広がり驚いている。白浜の区民はいつも子どもを気に掛け、子育てしやすい。若い人たちが増えたらいい」と願った。祭りでは比嘉さんも三線を披露する。祭りは21日午後5〜9時に開催、花火打ち上げは7時45分ごろを予定。(島袋貞治)