【伊江】在沖縄米海兵隊は22日、沖縄県伊江村の伊江島補助飛行場で車両と兵士を投下する訓練を実施した。村によると車両と兵士は同飛行場内に降下し、民間地に被害は出ていない。村は17日の沖縄防衛局からの事前通告を受けて、翌18日に訓練中止を要請していた。米軍が村の中止要請がありながらも訓練を強行した格好だ。村関係者によると、車両の投下訓練はこの10年は実施していないという。

 

村や沖縄防衛局によると、降下訓練は午前10時半から11時半ごろにかけて実施された。C130と見られる航空機1機から、3回に分けて車両1台と兵士9人を降下させ、伊江島補助飛行場内に降下した様子が確認された。

 

伊江村の島袋秀幸村長は琉球新報の取材に、「村としては重量物の投下訓練は避けてほしいというのが基本的な考え方だ」と強調した。

 

県は21日、沖縄防衛局からの連絡で投下訓練の予定を知った。同日、防衛局に対し「周辺住民に不安や被害を与えることがないよう、安全管理に万全を期すことを米軍に働き掛けてほしい」と要請した。

 

在日米軍の動向を監視する市民団体「リムピース」の頼和太郎編集長は、米軍が落とした車両MRZRが荒れ地でも走行できる仕様であることから「砂漠での部隊展開、つまり中東を想定した訓練ではないか。投下後はオスプレイで回収した可能性が高い」と分析する。頼氏によると、MRZRは2017年に県内に配備され、米軍キャンプ・シュワブや県外の訓練場で使用されている。

 

2002年10月には、同飛行場で米軍のMC130輸送機が実施した降下訓練で、5ガロン(約19リットル)の水が入った容器三つなど約60キロの物資が提供区域外の牧草地に落下する事故も起きている。

 

14年4月には、米軍機のパラシュートから水の入ったドラム缶4本(計約800キロ)がフェンスの外に落下した。米軍の提供施設内だったが、夜間に発生し、落下地点から約90メートル先には一般車両が通る道路があった。

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