(写真・神奈川新聞)

 

神奈川県鎌倉市が江ノ島電鉄鎌倉駅で実施した、沿線住民らの利用を優先する社会実験について、アンケートに回答した住民らの9割が継続を希望していることが、市のまとめで分かった。8割近くが市などの試みを有意義と回答。住民らを優先入場させることに、観光客も8割近くが理解を示した。

 

社会実験はゴールデンウイーク中の5月3、4の両日、実施。駅構外に乗車待ちの列ができた場合、長谷-腰越間に在住、在勤、在学する人が市発行の証明書を提示すれば、駅構内の列の最後尾に優先して並ぶことができる。

 

市によると、沿線住民ら1471人が事前に申し込んだ。地域別では稲村ガ崎(326人)、七里ガ浜東(262人)、極楽寺(226人)が多かった。

 

2日間で、構外まで列ができたのは、4日午前11時ごろから午後5時ごろまで。最大約100メートルまで延び、85人が証明書を利用して入場した。これにより、待ち時間を最大約20分、短縮することができた。

 

市は証明書を発行する際、アンケート用紙も配布。5月末までに、189人が回答した。

 

社会実験を「とても有意義」と感じたのは81人で、「有意義」と合わせると、計134人が肯定的に受け止めた。「あまり有意義でない」は31人だった(有効回答数173人)。今後については、継続を望む声が150人と有効回答数(161人)の9割を超え、他の駅や、正月など他の時期でも検討するよう求める意見が寄せられた。市は、4日に駅構外で列に並んだ観光客にもアンケートを行い、118人が協力した。

 

「理解できる」または「おおむね理解できる」と回答したのは計90人。「あまり理解できない」「理解できない」は10人だった。鎌倉市内の混雑ぶりについても尋ね、97人が「移動に支障がある」と答えた。

 

アンケート結果について、市は「今後も継続して行えるよう、江ノ電と対応を協議したい」としている。

関連タグ: