(写真・神奈川新聞)

 

今年の成人の日を前に突然営業を取りやめた振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市中区、破産)の銀行融資詐取事件で、県警に詐欺容疑で逮捕された茨城県出身で住所不定、同社元社長(55)が、詐取したとされる融資に関し「他の金融機関に借りた金を返すためのものだった」などと供述していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。

 

県警は23日、千葉県内での新規出店に伴う融資名目で、2016年9月に横浜市内の銀行から3500万円をだまし取ったとして、同容疑者を逮捕した。県警は、同容疑者が当初から、他の金融機関への返済目的で融資を受けたとみて、資金繰りの実態解明などを進める。調べに対し、同容疑者も自転車操業を継続するための融資だったと認めているという。

 

また、融資を受けるため、銀行側に売上金約5千万円を架空計上した15年9月期の決算書類だけでなく、仕入れ額を実際より過少に記載して利益を水増しした月次の残高試算表を示していたことも、捜査関係者への取材で分かった。実際は赤字なのに黒字に見せかけていたという。

 

はれのひを巡っては、今年1月8日の成人の日を前に突然営業を取りやめ、横浜市などで晴れ着を着られなくなった新成人が相次いだ。今後、晴れ着トラブルを立件できるかが焦点となっている。