「私の中のスーパースター“安室奈美恵”は永遠」という黒木メイサ(Sweet Power提供) 画像を見る

 

県出身の歌手・安室奈美恵が引退する9月16日まで残り1カ月を切った。デビューから25年にわたる輝かしいアーティスト活動は国内外の人々を魅了し、勇気や希望を与えた。そのような安室の姿を同じ沖縄出身の俳優、アーティストらはどのように見詰めてきたのか。第1回は女優の黒木メイサにメールでのインタビューに答えてもらった。

 

―安室さんはどのような存在か。

 

「物心ついた頃には安室さんは既に大活躍で、当たり前のようにテレビで拝見していた。安室さんの姿を見るたびに胸がわくわくし、きらきらした気持ちにさせていただいた。同郷というだけで常にすごく誇らしかった」

 

―安室さんのどのようなところに魅力を感じるか。

 

「かっこよくて、ぶれない姿だろうか。それでいてふと見せるかわいらしさが世界中の人々をとりこにしてきたのだと思う」

 

―思い出に残る曲やエピソードは。

 

「九州・沖縄サミットのテーマ曲である『NEVER END』はイントロを聴いた瞬間に涙があふれてしまう。当時の自分に起きた出来事や物事が走馬灯のように駆けめぐり、一瞬でタイムスリップしたような気持ちになる。上京後すぐこの曲を聴いて故郷のことを思い出しながら踏ん張ってきた」

 

―引退すると聞いた時はどう感じたか。

 

「え…? と頭の中ははてなだらけだった。でも安室さんが発表したコメントを聞いて徐々に状況を把握していくような感じだった。引退発表までみじんも“引退”なんて感じさせないパフォーマンスを続けてこられて、最後まで走り抜けられる安室さんはやはりかっこよすぎる」

 

―ラストドームツアーにも行った。

 

「これまでも何度かライブに行かせていただいたが、やはり生の安室さんは最高にすてきだった。もう二度とライブを見られないのかと、涙があふれてしまったが、25年間音楽を通して私たちに生きる道しるべを示してくださってきたことに心から感謝が涌き上がった」

 

―安室さんはデビュー25周年記念ライブは沖縄で開催し、県民栄誉賞授与式では涙を流した。県出身アーティストらにとって沖縄はどんな場所か。

 

「台風でかなわなかったが20周年の時も沖縄でライブをしようとしてくださったり、県民栄誉賞受賞に涙されたりしていた安室さんから沖縄への愛を感じ、心がとても温かくなった」

 

「私にとっては、沖縄はいつも変わらず安心して帰ることのできる場所。沖縄に生まれたことを幸せに思う」

 

―安室さんにメッセージを送るとしたら。

 

「音楽や誌面等を通じてたくさんのパワーをもらい、救われ、幸せな気持ちにさせていただいた。(引退日の)9月16日まで全力で応援させていただきます! 私の中のスーパースター“安室奈美恵”は永遠です」

 

(毎週金曜日掲載)

 


 

琉球新報社は、安室さんにまつわる皆さんの思い出やエピソードを募集しています。「あの時、この曲に励まされた」など、皆さんの人生のさまざまな場面に寄り添った安室さんの曲にまつわる話をお寄せください。メールのみで受け付けます。メールには(1)名前(2)連絡先(電話番号かメールアドレス)(3)エピソード―を記してください。お寄せいただいた話の中で、あらためて取材の協力をお願いする場合もあります。
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