県が買い取る特定外来生物のタイワンスジオ(県自然保護課提供) 画像を見る

 

沖縄県環境部は23日、本島中部に生息する特定外来生物のヘビ「タイワンスジオ」の生息状況や食性を調査するため、捕獲者から買い取りを始めると発表した。11月30日まで200匹を買い取る。1匹の買い取り価格は5千円。環境省がタイワンスジオを買い取ったことはあるが、県が実施するのは初めて。

 

タイワンスジオは、全長1.8~2.7メートルの大きなヘビで、体色は灰黄色や黄褐色。細長の頭で尾に黒いスジがあるのが特徴。毒はないが、かむことがある。台湾原産で1970年代に沖縄に持ち込まれた。現在、恩納村、うるま市から沖縄市、嘉手納町などの本島中部に定着している。

 

県によると、在来種の鳥の卵などを食べているとみられるが、詳しい実態は分かっていない。

 

県環境部自然保護課は「分布域が拡大し、本島北部までいくと、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの希少種を含めた在来種に影響を与える可能性がある」と述べ、協力を求めた。

 

捕獲するには事前の登録が必要。
問い合わせは県環境科学センター(電話)080(8576)0631。

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